Q.風邪をひいて耳鼻科に行って良いの?

A.大丈夫です。むしろ、耳鼻科へ受診した方が良い時があります。

Q.そもそも風邪って?

鼻や喉に起こる急性の炎症のことをまとめて「かぜ」と呼びます。独立した病気の名前ではありません。
主には、空気中をさまよっているウイルスが鼻から入り込み、咽頭や扁桃、喉頭などの場所に炎症を起こしますが、進行すると気管支や肺にまでウイルスが侵入します、ウイルス以外にも、細菌や他の微生物がかぜの原因になることもあります。

かぜの原因であるウイルスや細菌は、鼻や喉から侵入してきます。さて、耳鼻科は「はな、のど、みみ」の専門家です。かぜの初期症状で耳鼻科への来院をすすめる理由はここにあります。耳鼻科は、それらの局所に直接的な処置をすることができます。
鼻や喉はいわばウイルスや菌をせき止める砦なのです。その時点で適切な処置をし、初期の段階で治療してあげると、悪化することをある程度避けることができます。砦がやぶられて、ウイルスや菌の進行が進むと、気管支や肺にまで炎症が進むことがあります。そうなってしまうと、今度は内科の範囲となります。

耳鼻科へ受診するときは・・?

◎風邪の初期症状
→耳鼻科では炎症のある局所に直接的な処置を行うことができるので、治りが早いときがあります。

◎お子様の鼻水の症状がある際の咳
→熱もなく日常生活は普通通りだけど、夜中の咳が酷い場合は奥にたまった鼻水が原因のことが多くあります。その際は、直接鼻水の吸引をしてスッキリさせてあげましょう。

どんな処置をするの・・?

  • ネブライザー
  • 鼻の吸引
  • ファイバースコープ(耳鼻科用内視鏡)

ネブライザー療法(吸入)

器械を使って薬液を細かい霧状にして、患部に直接当てる治療法です。副鼻腔炎は、粘膜のはれをしずめたり、鼻汁を外に出して鼻の通気をよくするのが治療の基本です。ネブライザーを行うと、薬が患部に直接届くので、効率よく薬が作用することが期待できます。

ネブライザーを使う主な病気
急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、咽頭炎、喉頭炎など

 

鼻の吸引

自分ではかみきれない奥にたまった鼻水を吸引します。ウイルスや細菌感染を起こしている場合は、それらを取り除くことで中耳炎や副鼻腔炎といった合併症も防ぐことができます。特にお子様の場合は中耳炎になりやすく、また鼻水が喉の奥に落ち込み(後鼻漏)せきがでることがあるため、こまめに鼻の吸引をしてあげる事も大切です。

ファイバースコープ(耳鼻科用内視鏡)

鼻の中や喉の奥といった目視できない患部を直接診ることができます。世界最細径クラスの内視鏡を使用しており、患者様の負担を少なくしつつ、より正確な判断と治療が可能となります。当院では2.4mmの内視鏡を使用しており、一般的に胃カメラで使用する内視鏡(10mm)と比較すると、非常に細い内視鏡を取り入れております。また、診察室内にモニターを設置しており、患者様ご自身でも鼻や喉の状態を一緒に確認するとができます。

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